Unity1weekに『ヘカトリスの塔』で参加しました。

テーマは『積む』でした。

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参加するのは二回目です。
前回のテーマは『転がる』でした。
もちろんそのテーマに沿ったゲームを投稿しましたが、黒歴史化してるので発表はしません!

さて、今回はちゃんと一週間かけて本気で作りました。
Unityに触れてから一ヶ月とちょっとです。そろそろ「これは!」と思われるようなゲームを作りたい。

と、その前に、今回のUnity1weekの最上位ゲームの紹介をしようと思います。
紹介するのはいいねランキングの一位と二位のゲームです。

まずは『RollingStack』です。

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ローリングスタック | ゲーム投稿サイト unityroom - Unityのゲームをアップロードして公開しよう

画面サイズから考えて、スマートフォンを意識したゲームですね。
円状に作られた台の上を走り回るキャラに当たらないように、上から物体を積み重ねていくゲームです。
操作方法は左クリックのみ。

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ゲームオーバーになると、今まで積み上げてきたものを見ることが出来ます。

次に『TWISTOWER』です。

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TWISTOWER | ゲーム投稿サイト unityroom - Unityのゲームをアップロードして公開しよう


こちらもスマホ向け。直方体を積み重ねていくゲームです。
上で回転する直方体は、下の直方体の各辺上の点を頂点としているので、次に乗る直方体を小さくしないためには、なるべく下の直方体と同じ角度の時にクリックする必要があります。
ほぼ同じ角度でクリックに成功した場合は、直方体が少し大きくなってくれるので、少しの余裕が出来ます。
操作方法は左クリックのみです。

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これが難易度が高めで、集中してやらなければこんなもんで終わってしまいます。
先程のゲームと同じように、積み上げたものを見ることができるようになっています。

類似点が多いこの2つのゲームですが、そうなったのは、やはり、人々が求める要素がこの2つのゲームデザインに含まれているからだと思うのです。

まずは単純である、ということ。

実を言うと、私は「ただのタイミングゲー」を見下していました。
プレイヤーの思考の自由度がない(どれもストップウォッチで☓☓秒に止める遊びと同じ思考)ですから……。
(この2つが完全にそうであるとはいいません)

しかしながら、そんな私が、このUnity1weekで投稿されたゲームを見て、何を遊ぼうか?と迷っていた時、
自然と単純そうなゲームばかり選んでいたのです……!!

複雑なゲームというのは、それだけ、「経験」を求められます。
プレイヤーは、ゲームをやるからには良いスコアを求めます。それがゲームの醍醐味ですから。
そうでなければ満足しづらい。
もしステージ数が1しかなくとも、操作が複雑であれば、慣れるまでやり直すことになるかもしれない。
慣れて、「自分の本当の実力でゲームをできる」まで、時間がかかる。
それが「めんどくさい」のです……!!

前提知識の一切が無くとも、一度目から「自分の本質が試される」ようなゲーム。それが単純なゲームの最大のメリットなのです……!

そんな私は、気づけば
魔法使いが攻めてきたのでペンギンとカモメは戦うことにした。 | ゲーム投稿サイト unityroom - Unityのゲームをアップロードして公開しよう
をやりこんでいました……。
自称ストラテジーゲーム好きはどうしたんだ?
「やるなら軍師」じゃなかったのか?


さて、その次です。「綺麗」であることです。
この2つのゲームは美しい。
「デザインがいい」とか色々いえますが、やはり結論は「綺麗」。
どちらのゲームも、ゲームが進行していくにつれて、背景の色など、全体の配色を変化させています。
『Twistower』では、積まれるオブジェクトが一つずつ綺麗に色が変化しているので、高く積んだ後には、虹のように綺麗に色が推移していく塔が見られます。
背景も、単色のベタ塗りではなく、グラデーションをかけています。TwisTowerはフォントにも気を使っているように思います。デザインに合っててとても良い。
『RollingStack』は、背景の一部としてパーティクルでなんか降らせてますね。これがゲームの『不思議感』の演出に一役買っていることは明らかです。

そもそも綺麗とは何なのか。
『リアリティ』という言葉は中々、こういう種類のゲームには使われないですが、
綺麗なゲームとは、『リアリティ』があるものだと思うのです。
違和感がない、といいますか。
タイトルの世界観、UIの世界観、背景の世界観、オブジェクトの世界観――これらが統合されて、ゲームの世界観というものが形成されます。
それらの世界観が、元から一致している場合、『リアリティ』があります。リアリティがあると綺麗で、気持ちいい。

上で挙げたようなゲームに、ゴシック体で「大成功!!」なんて表示が出たら、それはリアリティが無い。
世界観が違うからです。
(と言っても、私はデザインを学んだことがないため、ありあわせの言葉で表現しているだけなのですが。)

例えば、Unityの最初に作るような、ボールを転がすゲーム。
3Dなら照明によって、ボールとその下の台に、現実世界に似た影が生まれます。現実世界と同じように「空間」があります。
しかし現実世界に、ツルツルな球で、ひとりでに動くものなんて中々存在しません。ここに世界観の差異があります。
空間は、現実世界的。だがボールは非現実世界的。リアリティがありませんね。
そういう差異が生まれやすいから、3Dはなるべくやりたくないのです……細かいことを調整しなければ、リアリティが生まれない。
3Dはそういう意味で難しいと思っているので、unity1weekで作ったものは2つとも2Dです。
(2Dでも難しいのは変わらないのですが)

この2つのゲームは、3Dですが、リアリティがあります。
まず、オブジェクトが一種類だという点。積み上げる一つ一つだけが、物体です。
それだけではない。もし、このゲームの背景が『空の写真』だったりしたら、リアリティが無くなってしまいます。
やはり、このオブジェクトと、背景がマッチしています。どちらも単調というか、シンプルですね。
あと、どちらも極力文字を少なくしていますね。なるべくアイコンで表現しようとしている。それもポイントのように思います。
ゲームの流れもシンプルですね。ゲームオーバーになったら、ワンクリックで最初からできるようになっているし、その際の流れも極めて自然。

うーん、どちらのゲームにも共通した参考対象があったりするんだろうか。
同じく上位のゲーム『STAX』も似てますよね。こちらも良いゲームです。

さて、私が作ったゲームの紹介です。

ヘカトリスの塔 | ゲーム投稿サイト unityroom - Unityのゲームをアップロードして公開しよう

足場を自分で作っていく横スクロールアクションゲームです。

タイトル:ヘカトリスの塔
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足場だけでなく、途中で仲間になるカエル兵士も召喚することが出来ます。
背景から何から何まで、音関係を除けば全・自作です。慣れてないせいか、滅茶苦茶に大変でした。
(マップをGUIで作る部分に関してはフリーソフト『Tiled』を利用しました。そのソフトのデータをUnityで読み込み表示する部分は自作です)
洞窟物語や海外の横スクロールアクションゲームを参考に素材を作りました。

しかしゲームはあまり面白くないのです……。
私自身が何十回もやっているからかもしれませんが……。ストーリーも、明らかにプレイヤー置いてけぼりの展開です。
やはりUnityRoomやTwitterを見ていてもあんまり人気は出ていないようです。

ゲームを投稿したときには謎の自信があったのです……しかし蓋を開けてみるとこの結果……。

あー悔しい……。
特に、個人的にライバル視していた きり さんや 17歳で年下の えれのあ さんに 圧 倒 的 に負けていることが まぁぁぁぁぁぁじで悔しい。

そして前回のUnity1weekで作った「あっうんこだ 転がそう」に人気で負けてるのが 超 悔しい。

次回は3Dゲームを作ろうと思います。上記の点に気をつけて。

最後に…… 誰か ヘカトリスの塔 やって(涙)